♦焼肉弁当で使用している黒毛和牛部位6種の紹介

 

1.タン(好きな焼肉部位ランキング1位常連)

英語で舌を意味するtongueからタンという呼び名が付きました。先端部と根部ではその肉質は異なり、より柔らかで高級とされている根本部分をお弁当に使用しております。その独特の歯応えから近年では好きな焼肉の部位ランキング1位になることもあり、脂肪含量が多く、濃厚な味わいで人気です。意外と知られていませんが、ビタミン・鉄分・タウリンを豊富に含むため、スタミナ面でもバッチリ。焼肉は牛タンから食するお客様が多いこともあり、焼肉明日香では仕入れから切り出しまで特に力を入れ、他店に負けない品質を自負しております。

 

2.ヒレ(柔らかさNo.1。最高級牛肉部位)

牛の部位の中で最も運動しない箇所のため、赤身肉でありながら非常に柔らかく、脂肪がほとんどないのでヘルシーで女性に人気があります。大きな牛からでもわずかな量しか採れない希少性もあり、最高級部位とされています。調理方は厚切りステーキのレアを塩で頂くのが最もおススメで、バラ肉の脂っこさとは違った甘みと柔らかさを味わえます。牛肉の良いところだけを集約させたような、非の打ち所のない部位がヒレ肉なのです。お祝いごとに、自分へのご褒美に、是非ご賞味ください。

 

3.カイノミ(高級店でしか見かけない希少部位)

牛のバラ肉の部位で、ブロックの形が貝に似ていることからその名がついたと言われています。牛一頭から左右一対のブロックしか採れない非常に希少な部位です。上の図では中バラの位置にありますがヒレの位置に近く、カルビにヒレの良い特徴を加えたような素晴らしい部位です。赤身肉の一部ですがしっかりとサシが入っており、ヒレのような柔らかさとカルビのようなしっかり味を併せ持ちっています。カルビでは脂っこ過ぎるという人向けのあっさりとした上品な味わいです。

 

4.カルビ(焼肉と言えばこれ、ミスター焼肉)

「カルビ」は韓国語で肋骨(あばら)を意味する言葉であり、韓国料理ではそのままバラ肉のことを指します。実は日本の焼肉店ではどこの部位の肉でもカルビと呼んで構わないという、意外とルーズな決まりなのですが、あばら骨周囲の肉をカルビとして扱っている店がほとんどでしょう。焼肉においては最も有名な部位とされ、「焼肉と言えばカルビ」というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。肉質はきめが粗く赤身と脂肪が層になっており濃厚な風味が味わるので、若年層や男性に特に人気が高いようです。最高級黒毛和牛のカルビ、食べてみませんか?

 

5.ロース(きめが細かく風味豊か。迷ったらこれ)

ロースは肩から腰にかけての部分で、英語のroast(ロースト):焼くことに適した肉の部位という意味を表しています。脂身に甘みがあり、赤身部分も非常に柔らかな食感があるため、ヒレ以上に優れた部位だと評価する声も存在します。脂肪が多く霜降りになりやすく見栄えも良いです。肉質はきめ細かくて柔らかく、風味もある優れた肉質です。牛の中心部分のため、味、美、香がとても素晴らしく、さまざまな料理に合います。ここの霜降りの量が多ければ多いほど、高等級になります。

 

6.ハラミ(クセがなく食べやすい。女性に人気)

ハラミとは牛の横隔膜の筋肉の部分で、クセがなく過度に脂っこくないことから特に女性に人気が高いようです。見た目は赤身のようで、食感は硬すぎず柔らかさがあり、牛肉の旨みや甘みもあるためとても食べやすい部位です。意外と知られていませんが、牛1頭から2キロほどしか採れない希少部位でもあり、分類としては内臓としての扱いになります。ハラミが一番好きという方も多く、外すことのできない人気部位です。

 

以上、焼肉弁当に使用している黒毛和牛部位6種の紹介でした。お弁当購入の際の参考にしてくださいね。

店主

 

 

♦鉄板へのこだわり

鉄板に着目する店は少ないです、あまり目にしません。最近流行りの使い捨ての網の方が、力の要る鉄板磨き作業もなくコストパフォーマンスに優れていたり、焼き台そのものに吸気機能を備えた設備(机はめ込み式)の店も多いです。焼肉明日香は強力な吸気ダクトを使用することにより、鉄板そのものの効能を発揮できるよう焼き台を選びました。その効果とは「燻製効果」です。

みなさんはウナギ屋さんや焼き鳥屋さんから立ち込めるあの香りを嗅いだことがありますよね?あの漂ってくる香り…。何とも言えなく美味しそうで、高級店もいいけれど、どこかああいう香りに憧れる思いって誰しも覚えがあると思うんです。

どのお店にも歴史があり、その調理器具にはその店の情熱や想い、魂のようなものが宿ると思います。それが俗に言う“老舗の味”をもたらすものなのかもしれません。焼肉屋さんでそれがあるとすれば、それは鉄板です。開店からこれまで幾枚も幾枚も焼き込んできた相棒。味の染み込んだ土鍋や使い込まれた中華鍋も、その料理人からすれば“無くてはならない存在”です。

焼肉明日香で提供する焼肉弁当には、この店の情熱そのものである鉄板を使用し、店主が一枚一枚肉の表情とにらめっこしながら焼き上げます。お肉は部位ごとに、その個体ごとに質が異なるため、焼き加減は調理人の経験と直感がものを言います。どんな上質なお肉でも焼き加減を間違えれば、焼き上がりに大きく差が現れます。

網でもなくフライパンでもない、肉の「美味い!」を最大限に引き出せるのは鉄板しかありません。網からは燻製効果は得られず、フライパンでは余分な脂が落とせないからです。そして何千何万とお肉を焼き、肉も鉄も知り尽くした熟練の焼き手が創り上げるのが焼肉明日香の焼肉弁当なのです。

焼肉弁当を頬張る時には是非、舌と鼻で、口一杯に広がる味と風味を味わってみてください。その一瞬の中に、私達の積み重ねた歴史と技を感じていただけたら幸いです。

店主